パーソナル・ヘアメイクというのだろうか、プロの人が化粧をしてくれ、ついでに写真を撮ってくれるのだ。
そもそも雑誌に出たりする時、私の立場は微妙である。 Aのようなファッション雑誌の場合、「ヘアメイクの人をつけますから」と必ず言ってくれるのであるが、普通の雑誌の対談だと何も言ってくれない。

芸能人ではないからと、何の配慮もないのである。 相手の女優さんなどは、対談場所にヘアメイクの人からスタイリストまで連れてきて一分の隙もない。
女優さんという立場上、あたり前のことなのであるが、私としてはやっぱり不利に不利が重なる。 「あんたさあ、同じ土俵に立ってるとは、誰も思ってないんだからいいじゃん」Tは言うが、写真が出来上がったりすると、自分が本当に可哀想になってくるの。
先日は某週刊誌で、Kさんと対談した。 あちらはすごい小顔の中に、大きな目と小さな口が配置されている。
すっごく綺麗。 私だけなら「個性的」とか言ってくれる人もいる。
が、2人並ぶとその差はあまりにもはっきりと出る。 よくあることであるが、顔の大きさが違うから遠近感がいつもより狂って、私だ「オレも彼には、常々シンパシイを感じてたんだけど、やっぱり似ているせいだろうな」だと。
私は決して泣き寝入りはしない(何のことだ?)。 それでヘアメイクの勉強に出かけることにしたのである。
私も時々プロの方が化粧をしてくれるが、今日私が訪ねたヘアメイクァーティストは、超大物である。 女の子だったら、たぶん雑誌で名前をよく知っているはずだ。
かの大スター、○○子ちゃんのメイクが変わったのは、彼の手腕によるものと言われている。 そんな方がどうしてシロウトさん相手にヘアメイクをしてくれるかと言うと、某フィニッシング・スクールの授業の一環なのである。
もともと生徒を大勢集めたメイクアップ講座としてやっていたところ、「一生に一度でいいから、一流のプロに個人的にやってほしい」という希望者が多く、特別にやってくれることになったのだ。 といっても忙しい方だから、この特別メイクは1ヶ月に1人か2人してくれるかどうかということである。
私が電話で申し込んだら、ちょうど空きがあると言われた。 さすがに料金が高いが、キレイになるためなら何であろう。
私は銀行のキャッシングコーナーへ寄り、スクールへ向かった。

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